プログラミングの授業というのは英語の授業とは違い、その子の個性というものをよく見る事ができます。
先日も士心塾では、「バレンタインチャレンジ」というイベントを実施していました。
チャレンジイベントとは、スクラッチで作品を作る士心塾の大会で、1位から5位まで入賞者が決まり、生徒たちは入賞目指し競い合う大会です。
今回のバレンタインチャレンジは、
お題:「2021年の目標を宣言しよう!」
条件:①作品の長さは1分以内
②ゲーム作品にする
③オリジナルチョコキャラクターを出現させる
といったものです。
見てわかるかと思いますが、単にプログラミングといっても、色々な作業をしなければなりません。
- まず作品で伝えないといけないメッセージは何かを考えます。
- どのようなゲームを作るのかを考えます。
- メッセージを作品のどの部分でどのように伝えるのかを考えます。
- 全体をどのようにプログラミングしていくのか考えます。
- 作品に組み込む背景や物、登場キャラクターも考えます。
- それらをデザインしていきます。
- オリジナルチョコキャラクターはいかにユニークなものにするか考えます。
マイレッスン、色んな要素がある中で、発想力・創造力に長けている子、プログラミング自体に長けている子、メッセージングに長けている子、デザインセンスに長けている子とさまざまな訳です。
実はプログラミングをやり始めてまだ数ヶ月しか経っていない頃、デザインするという事に非常に大きなセンスを感じさせてくれた子がいました。
その子は小学4年生のゆうあくん。
通常のプログラミング授業では、決められたレッスンをこなしていき、シーズン毎に行われるチャレンジイベントでは、オリジナル作品を作っていくのですが、彼は通常の決められたレッスンの時に、みんなが同じような物を作っていくのとは異なり、自らのオリジナルを入れ込んでいくのです。
しかもそのオリジナルアレンジが、非常にセンスあるアレンジなのです。
ここで私は確信しました。彼は様々なものをデザインしている時が一番生き生きしており、デザイナーの素養がすでにあるんではないかと・・。
初めてそう思った時から、彼の作品のデザイン性というものは、どんどんオリジナリティーが増していき、今となっては、どんなデザインを見せてくれるのか、毎度ワクワクさせてくれる存在となっているのです。
どうしても義務教育というのは、決められた科目で決められた内容を全員共通に学んでいくカリキュラムが多い構成になっています。しかしそんな中でも今の時代に、そしてこれからの時代に何が必要となってくるかと言いますと、決められた幹、例えばスクラッチプログラミングで言いますと、スクラッチの操作スキル(技術)に加えて、そこにプラスアルファできる要素を持っているかどうか。これが重要になってくるのです。
英語もそうです。単に英語ができるだけではなく、英語+何か。この何かを持っているかどうか。そしてこれが、彼で言うところのデザインセンスであり、みんなが持ち合わせているものではなく、彼自身の優れた要素なのです。
彼の将来が本当に楽しみであるのは、言うまでもありません。