士心塾英語あれこれ

士心塾子どもたちの色んな才能シリーズ その5 突如目覚める瞬間

日々子供たちと接していますと、個性というものをはっきりと見ることができます。そしてそれぞれ持ち合わせる得意なこと、苦手なこと、様々です。

士心塾のプログラミングコースでは、準備された全60レッスンの間に、様々な課題であったり、チャレンジイベントであったり、自らの創造力を十分に発揮していかないといけない機会がたくさん設けられています。

今から書きます話は、プログラミングをスタートして半年程度たった頃でしょうか、突如今まで見たことがない、教室での姿を見せた、小学4年生のこたろう君のお話です。

プログラミングの授業で、作品制作というものが幾度とやってきます。レッスンの合間にセットされたこの制作は、テーマが与えられ、そこまで学んだことを使い、創造力を働かせながら、アイディアを絞り出し、作品を具現化していきます。

この時彼が選択したテーマは、教科「社会」の内容をベースにした、クイズを作成するというものでした。

士心塾の自習スペースには、小学校で学ぶ国社算理英のまとめポスターがたくさん掲示してあるのですが、彼はそこをずっと眺めながら、考え込んでいます。

ふと目をそらすと、彼はすでにコンピューターの前で、ものすごい集中モードに突入していました。

そうです。写真を見てもわかると思いますが、大量の世界の国旗を描き続けていたのです。その数はものすごい数です。一点集中しながら、作業を続ける彼。もちろん1時間の授業では終わりません。次の授業に来た時には、国旗の本を片手にやってきました。

これこそがまさに、自らの意思で物事を進めようとする力の凄さだと思うのです。誰が指示して世界の国旗を描くように指示したわけではありません。彼は彼の作品にこれらを組み込んで、クイズを作ろうと、自ら考え行動に移したのです。

これができる子というのは、一度方向付けをして、動き出しをサポートしてあげると、自ら走ることができる子だということです。

そうそうみんながこのようなモードに入っていけるわけではありません。これは生まれ持った才能です。どんなに時間をかけても、ずっと頭を抱える子たちもいるわけです。

彼にはそういった力がしっかりとあるんだということが、はっきりと目にすることができたわけです。この形がどんどん発展していくと、いわゆるスペシャリストのような、この分野は絶対に負けないんだ、と言うタイプの人材へと成長を遂げることができるのではないかと、本当に思うわけです。

これだと言う分野を突き詰める能力というのは、私自身にはない能力だと思っており、彼の今後が本当に楽しみに感じているのです。