英米留学物語

アメリカ大学で日本人の多さが英語力に大きく影響する訳

私が留学したのはケンタッキー州のリッチモンド市です。当時人口は30000人程度の、小さな学生の町です。

最初は正直な所、ケンタッキー州といえば、ケンタッキーフライドチキンというイメージしかありませんでした。恐らく田舎の自然豊かな場所なのかな~とも思っていたのですが、実際はどうだったかといいますと、栄えている場所もあり、広大な自然もあり、住むにはちょうどよい環境でした。

当然日本人も少ないんだろうなと思っていましたが、まったく逆で、日本人が多かったのは意外でした。私が通ったEastern Kentucky Universityの生徒数は15000人ほどですが、40-50名くらいの日本人留学生の先輩方がいて、その理由として、スポーツトレーナーの有名な学部があったり、日本の大学から陸上の合宿で訪れていたり、交換留学生たちもいて、まあとにかく日本人多いなぁと感じたのを覚えています。

また、ケンタッキー州の第2の都市Lexington市には、さらに大きい、30000人くらいの生徒数を誇る、有名なUniversity of Kentuckyがあり、ここにも日本人がたくさんいました。26万人程度の人口がいるこの都市には、米国トヨタの工場があり、自動車関連会社も数多く、当時聞いた話では100社以上の日本企業があり、当然日本から出向して来た日本人も多かったと言うわけになります。

日本人が多いので、当然日本食レストランや日本食料品の店などもあり、以外と簡単に日本食を手に入れることができたのが驚きででした。

そしてこんな事があるのか、ということもあったのですが、なんと同じ高校を卒業した先輩がいて、会いに来てくれたというような、ビックリすることもありました。

まだ慣れない私を気にかけていただいたことに感謝した事は今でも記憶に残っています。

本当に世界は狭いものです。

話はそれましたが、アメリカは当然広く、どのエリアにどんな国の人々がどれくらいいるか、という情報を入手するのは非常に難しいです。せっかく留学しても、日本人が多いがために、日本人とばかり接していては英語力を上げるスピードを鈍化させてしまう。なので、仮に日本人留学生が身近にいる環境に入った際、日本語と英語を使うバランスをコントロールする事が非常に大事になります。

私は留学生で英語力を満足に身につける事が出来ず帰国した人々を何人も見ています。どんなにアメリカに居ても、日本人とばかり一緒にいて、日本語で会話していると、日本にいるのと変わりません。一方で、学生寮に入り、アメリカ人のルームメイトとどっぷり生活して、ものすごくレベルの高い英語力を身につけた人々も見ています。

私自身、ものすごく高いレベルまでの英語マスターまであと一歩でしたので、これこそが私自身が今後悔しているひとつになります。今もし、当時の私自身にアドバイスできるのであれば、この英語力向上を怠らない事を伝えたいと、心から思うのです。