英米留学物語

高校は進学校へ無事合格も、1学期終了後のイギリス留学決断。

この話はもうかれこれ25年も前の事になります。大学の前、高校時代の話です。

当時中学3年生だった私は、高校受験を控えていました。

私が目指していた高校は、市内で最もレベルが高い進学校でした。当然中学校では、3者面談などが繰り返され、志望校に合格するしないなどの話があったのを覚えています。私のかすかな記憶では、先生から合格のお墨付きをもらったことはなく、市内で2番目の高校に鞍替えする提案を何度も受けていた記憶があります。

最終的に決断をしたのは、当初から志望していた進学校でした。そして先生から散々進められた滑り止めもなし。公立校一本で受験したのです。

後から聞いた話、合格発表の時、その電話を待っていた父親は、終始落ち着く事はできず、無意味に家中を歩き回っていたそうです(^^;。この記事を読んでいる保護者の皆さまも、私も、同じような状況になった時、同じ気持ちになるんでしょうね・・。

私自身はもちろん滑り止めがないので、必死で受験勉強に取り組んだ訳ですが、先生からお墨付きをもらっていなくても、実は心の中である余裕というものがあったのです。それは何かと言いますと、万が一落ちることがあっても、海外留学でもすればいいじゃないか!という言葉を父親からもらっていたからなのです。

本気の本気で海外を考えていた訳ではありません。でもこの時期に、父親からのこの言葉が、まだ中学生の私の気持ちの、良い意味での逃げ場を作ってくれていたのです。ちなみにこの時期はバブル期というのもあり、高校から海外留学に行った生徒、中学受験の生徒も含め、珍しくありませんでした。

結果、無事志望校にも入学し、落ち着くはずの5月か6月だったでしょうか・・。父の仕事の関係でイギリスから日本に来ていた英語教師兼サッカー選手が、イギリスへ帰国することになり、その時にイギリス留学の話が浮上したのです。

私は小学生の頃からサッカーのクラブチームに所属しており、毎日毎日サッカーに明け暮れてましたし、イングランドはサッカーのメッカですので、しかもサッカー技術を磨けて英語もマスターできる・・。こんな凄いことはありません・・。

本当に恵まれていたと思います。高校1年生の夏休み前に、渡英することになったのです。英語はもちろん話せません。

実はこのイギリス留学は、本来は高校を卒業し、そのまま大学進学を考えていたものだったのですが、世の中いろいろな事が起こります。予定通りなどありません。想像のできないことのオンパレードで、半年後の帰国、そして進学校への復学と留年しないための壮絶な日々へと変わっていきます。

とにかく本当に実体験なのかなと疑いたくなるようなイギリスライフもこれから書いていきます。

どうぞ次回をお楽しみに。