最近よく頭によぎること「過去には戻れない」
There’s no use crying over spilled milk.
これ訳せますか?
「こぼれたミルクのことで泣いてもしょうがない」というアメリカの有名なことわざで、日本で言うところの「覆水盆に返らず」や「後悔先に立たず」という意味になります。
士心塾を開校して半年でコロナ。でもそんな中で通ってくれた子たちが立派に成長している姿を見れることは、これ以上ない喜びです。一方で当時体験授業には来たものの、入塾を辞めたご家庭がありました。
当時小学4年生。すでにある程度の教養を積んでいた子ではありましたが、2年を過ぎて小学6年生となり、もはや当時入塾した現在6年生の士心塾の子供たちに到底及ばない英語力だそうです。この2年間は戻ってきません。
受験を勝ち抜いてきた社会人は、皆仕事で英語を使えるのか?
私が経営します株式会社士心では、学習塾事業とは別にコンサルティング事業も行っています。都内企業へのコンサルティングにも携わります関係上、当然たくさんの従業員の方を拝見します。
それこそ有名大学卒業者はたくさんいるわけです。しかしながら、彼ら彼女らが、英語が堪能でビジネスで使える英語力を所持しているかというと、そういう人たちは圧倒的に少数派になります。
みんな小さい頃から一生懸命勉強してきて、学校で勉強し、さらに塾に通って学習してきたはずなのにです。
原点に立ち返る。何の為の英語学習なのか?
私は最近よく思うことがあります。
子供たちの時間は返ってこないという事です。過去には戻れないのです。だからこそ、もし子供の将来を少しでもプラスに方向付けしたいのであれば、親として何が最も良い選択なのか、色んな意見に耳を傾け、最善の選択をした方が良いと思うのです。
受験・受験・受験という保護者の方も、何人も見てきました。決して否定はしません。最終的にはそれぞれのご家庭の考えで子供を未来に導くのですから。
では最善の選択ってなんなのでしょうか?何のために子供に勉強させるのでしょうか?何のために塾に通わせるのでしょうか?
中学受験合格。英検合格。中学定期テスト対策。スポーツ進学。高校受験対策。大学受験対策。
様々な考えがあると思います。
でも皆さん、少なくとも多くの保護者の方は、一度は思ったことがありませんか?子供には将来英語を使えるように、仕事に活かせる英語を習得して欲しいと。
英語学習。目的が将来を見ている保護者と受験を見ている保護者。
士心塾の保護者には、将来の姿を頭に描いて通わせている方がいます。目的がそもそも受験やテストなどではないのです。
それは私自身の過去の姿と本当に似ているのです。
私は、学校の試験や受験を考えながら英語を勉強した記憶がありません。将来英語を使えるように、というだけのことしか考えたことはありませんでした。目的が将来英語を使える事であった事で、私の学生時代は一切、試験や受験というものにコントロールされる事なく過ごせたのです。
では塾で勉強していなかったのかと言いますと、そうではありません。塾には通っていました。ただ勉強する内容が違ったのです。
小学生の時に学んでいたのは中学生の英語。
中学生の時に学んでいたのは高校生の英語。
高校生の時に学んでいたのは英会話と大学レベルの英語。
大学生の時に学んでいたのは社会生活・ビジネスで必要な英語。
以上です。
私は英検の勉強すらやったことはありません。余程士心塾の生徒さんの方が当時の私より優秀です。
簡単な事なのです。目的が定期試験や受験ではないので、そこは考えずに先取り学習を行なっていただけです。しかし先取りをやっているので、定期試験や受験英語が簡単に感じるのです。ですので英語が難しいと感じた記憶がなく、常に先を歩む。この繰り返しで将来英語を使える姿に近づいたのです。
これこそが、私が士心塾で準備している、先取り教育というものです。
保護者が日々悩む教育方針の悩み
ここで保護者の視点に移してみますと、多くのご家庭で、中学生のお子様を持つご家庭においては、すごく悩む時が来ます。
事実、小学生では先取り教育で進めてきたのに、中学になると、定期テストや受験対策に学習を変えるご家庭が増えます。そして先取りを辞めてしまうのです。
これは現実世界において、多くのご家庭が通るフェーズです。子供の定期テストの成績が良くない。高校受験の為に早くから対策を。そして学校の部活で時間が削がれ、勉強時間確保も大変になる。
そしてその時には、先取り教育の意識は完全に消え去るのです。
子供には将来英語を使えるようになって欲しい。それはわかっているが・・。
子供が小学生の時、保護者の方々は口を揃えて言われます。「私は英語を勉強してきて、結局英語を使える人生にならなかった。だから子供には将来英語を使える人生になって欲しい」と。
だから先取り教育を続けてきたのに、中学・高校へと進むと、もはや受験が最優先事項となり、普段の勉強が受験仕様になります。
もちろん志望校に合格する為の受験勉強は重要です。でも将来英語を使えるような勉強こそが、長い人生で大きなアドバンテージになる要素だと本当に思うのです。
受験戦争を勝ち抜き、大学を卒業し、後悔する多くの社会人
繰り返しになりますが、仕事上接する多くの社会人たちが、英語をしっかりやっておけばよかった、話せるようにトレーニングしておけばよかったと後悔している姿を見ています。
こんなに世の中に英語に対する後悔事例があるのに、なぜ保護者はその道を再び子供に歩ませるのでしょうか?
将来に向けた本当に必要な英語教育要素とは?
将来英語を使えるようになる為に、小学校・中学校時代にできる4つの学習要素があります。
1、試験英語力要素(中高英文法・中高英単語・長文読解/リスニング)
2、英会話力要素(リスニング、リーディング・シャドーイング・英会話実践)
3、英語資格要素(英検・TOEFL・TOEIC)
4、ビジネス英語要素(プレゼンテーション・コミュニケーション・ビジネス文書)
士心塾の子供たちは、これら多くの要素の中から多くを小学生から学んでいます。
英語学習の盲点。なぜ社会人になって英語を使えないのか?
しかし皆さん、お気づきでしょうか?
1点大きな要素が、子供たちの学習に欠けてしまう事実を。
そうなんです。それは「英会話実践トレーニング」です。
英検は2級を持っています。しかし全く会話ができない。コミュニケーションができない。
日本の英語教育のあるあるですよね。
学校の英語の先生が、英語を話せない、とは良く聞く話で、それで子供たちが英語を話せるわけがありません。
英語を使えない理由は、英会話実践トレーニングをしないから
士心塾での学習マップを見てみると、更にあることに気づくと思います。
当たり前といえばそれまでです。一生懸命シャドーイングをやって、英検の勉強をして、英単語、英文法、テスト対策受験対策で英語を勉強してきて、でも会話の実践トレーニングはしないのです。
士心塾が提供する、英会話実践トレーニングオプション
士心塾では、ある一定の基礎英語を身につけた中学生(目安は中学3年生〜高校生)には、英会話実践トレーニングオプション(個別カリキュラム)を提案しています。
しかし、保護者が完全受験モードに入られている場合は、提案はしていません。
現世の中において、どれだけ英語をビジネスで使える人材が重宝されるか、それは嫌というほど見ているわけですが、同時に受験第一、資格第一の世の中に巻き込まれている保護者の方もたくさん見ているのです。
それでも我々の想いを知って欲しいと思いこの文章を書いています。
小学生から積み上げてきた英語学習。将来に活かして欲しいのです。
せっかく長い期間学習してきた英語です。学校の勉強の延長上に、将来の仕事で英語を使える人生を歩んで欲しいですよね。